社内イノベーターコース
東京大学大学院経済学研究科マネジメント専攻
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Our Goal

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このコースは、ファイナス・会計、アーキテクチャ戦略論、固有技術リテラシー、ICTリテラシー、ものづくり経営、実践的組織論などを身に着け、企業の多くの部門を有機的に結びつけることができるプロデューサー型の強力な人材を2年間かけて養成します。企業などの大組織に入る前にグローバルで産業横断的な視野・知見を身につけ、かつ現実の企業の力学を知ることによって、多くの経営者が期待する、若くしていち早くリーダーとして活躍できる人材となっていただきたい。そのためには、講義や演習はもちろんのこと、有力企業からの応援を得てよりダイナミックな学びの機会を組み込むことを計画しています。



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Management of Innovation and Intrapreneurship

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    ―「社内イノベーター」ということばは聞きなれないですが、どのような意味でしょうか。

    すこし大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、これからの日本企業の経営にとって、もっとも重要でかつ得難い人材がここでいう「社内イノベーター」だと考えています。われわれはこれまで多くの企業リーダーの方々と求められる人材について意見交換をしてきました。結果、これからの日本の持続的発展のためには、大企業において継続的にイノベーションを先導できる人材、すなわち「社内イノベーター」の育成・供給こそが求められていることで一致しています。 にもかかわらず、現実的には日本にはそのような人材を育成する本格的な高等教育プログラムはこれまでほとんどありませんでした。

    ―いわゆる起業家とは違うのですか。

    もちろん、ベンチャー企業を生み出すようないわゆる起業家―Entrepreneursもこれから重要になるでしょうが、大企業がイノベーションの担い手としての役割を期待される我が国にとっては、企業に勤めながら内側からイノベーションを引き起こし、その圧倒的な経営資源を動員して「未来の産業」の創造に貢献し、新たな成長を生み出して行けるような人材―Intrapreneursこそが必要でしょう。 両者はともに個人としてのCreativityが求められる点では共通していますが、巨大な組織と経営資源を相手にする後者に求められる知識、スキルや姿勢は前者とはかなり違ったものです。

    ―具体的にはどのようなものですか。

    大企業においてイノベーションを引き起こしてゆく上では、多くの部門や人材をCreativeなアイデアのもとに結集させなければなりません。ビジネスとしてのイノベーションを起こすには多くの社内外のStakeholdersを有機的に「つなげ」、大きなうねりをつくれなければならないのです。「プロデューサー型のリーダー」ということになります。そのためには デジタル的な素養とアナログ的な素養の両方を身につけなければなりません。イノベーションを引き起こす要件に関する知識を身に着けることは言うまでもありませんが、大企業においてそれを取り巻くICTに関するリテラシーや固有技術に関する理解、ファイナンスや会計といった数字を読み込む力、いわゆるアーキテクチャー戦略、そしてものづくり経営や生産・開発・購買・営業現場の能力構築メカニズムに対する深い理解、さらにはきわめて実践的な組織論などが必要でしょう。

    ―かなり要求度の高いコースですね(笑)

    かもしれません。さらにこのコースでは、いわゆる座学だけでこうしたものを身に着けることができるとは考えていません。教室を出て、一流企業において数か月のプロジェクトに入ってもらうことを計画しています。組織横断的な仕事や広い視野をもちながらも現実に立ち向かうとはどのようなことかを体で覚える訓練に修士課程の1年次に挑んでもらうつもりでいます。企業のリーダーから直接学ぶ機会と教授方から学ぶ機会の両方を同時並行ですすめることができるようにしたいと考えています。2017年度からの実施に向け、すでに数社と打ち合わせを始めています。 また、今日のイノベーションはグローバルなコンテクスト抜きには考えられませんのであえてグローバルという言葉はコース名にはさんでいないのですが、修士課程の2年次には数か月海外の大学に行き、国や地域が企業のイノベーションに与える影響について学び、研究してきてもらえるようなアレンジができないかを探っています。就職のスケジュールもありますので、タイミングをうまく合わせるのは大変ですが、なんとか実現できるように努力しています。

    ―これまでとはずいぶん違うアプローチのように見えますが。

    実業に思い切って近づけようとしている点は特徴的かもしれません。大企業のイノベーションを先導するという具体的ゴールイメージがあるので当然ともいえます。 他方、この実践的かつ要求度の高いコースをけん引していくためには、これまでの教授陣に加え、グローバルなコンテクストで経験を積み重ね、かつ大企業で実際にリーダーとして実績を上げた人材が必要です。今回、半田純一氏を特任教授として招いたのはそのためです。彼の経歴や人脈と高等教育における実績を加え、これまでにないアプローチで、やはりこれまでにないようなパワフルな人材を育成したい。大企業や大組織の経営を志す若者にとって実にチャレンジしがいのあるコースだと思いますよ。